Mutsumi Tomita 冨田睦海
「睦海」デザイナーとして
仏像彫刻においては元来決められた造り方で造らなければなりません。その中でジュエリーを造るということは私の中では培った技術を自由に表現できるという所に魅力を感じています。
もちろん、守るべき所は守り、挑戦するところや、現代風にアレンジする新しい試みが、本業への技術向上にも繋がります。
仏像は基本1体しか作れませんし、お寺の仏様はまず買えないので、身につける信仰対象物として、仏教美術・芸術というものがちょっとでも身近に感じられるものとして日常的に、ファッションにと取り入れていただければ嬉しいです。
デザイナーの休日
趣味を楽しむ
サーフィンはかれこれ10年以上は続けていますね。
特に秋の日本海は食巡りと合わせて毎年行っています。海に入り波に乗ると普段の日常生活から緊張を忘れて没頭できる唯一の趣味と言っていいかもしれません。
友人と過ごす日
俳優の徳山秀典さんとはまだ「睦海」を立ち上げる前に写真集の撮影で工房に訪れていただいた際からのお付き合い。
販売前だったにも関わらず、写真集に採用していただいたり、プライベートでも着用くださったり、LIVEにお誘いいただいたりと常に刺激をいただいている方です。
家族と過ごす日
私にも娘が生まれ、ものづくりの価値観が随分と変わった気がします。
自分自身これまでの攻めだけだった姿勢から最近は親として守りの姿勢が加わり、それらがいい意味で両立してきた気がします。
それはものづくりに対しても共通で言えることで、作り手の発想を押し通してきたものつくりから使い手側の事も考える、それらが両立してはじめて良いものだと認められると思います。
勿論独自性や個性は重要ですが、その中に一つでも客観的な見方を加える事で相手の気持ちを知る、その大切さを親として学んでいます。