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地蔵菩薩のうらがわ

今日は知られざる仏像の裏側を少しご紹介します。

先日開眼法要しました、冨田睦海 造・地蔵菩薩。
裏側(胎内)にはこのような墨書きが。

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この象徴佛の名前は、
起雲軒老大師の命名により
「悲母地蔵菩薩」と名づけられたそうです。

胎内に納める縁起(謂われ、由縁を記したもの)の巻と
六体のわらべ地蔵が納まったところ。

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有縁の老師方に書いていただいた偈頌を入れる桐箱の箱書き。
表「奉納偈」
裏「悲母地蔵菩薩の開眼法要に有縁の諸老大師に賜りし偈頌なり」
と芳名録です。

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これは地蔵菩薩の脚の中になります。

 

そして、奉納偈の入った傍には
仏師・冨田睦海の名前が刻まれました。

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そして悲母地蔵菩薩はあらためて白布を掛けられ
静かに開眼を待ちます。

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一つには犠牲者を悼み
被災地の速やかなる復興を祈って
一つにはこの震災を後世に伝え
警鐘となさんが為に
一つには人々が相い助け相い支える
力の偉大さを象として表さんが為に
此処松島の瑞巌寺に一隅を需〆(もとめて)
一体の地蔵菩薩像を奉納す。